シティ・ファウンデーション

新しいやり方で、公平で、高いレジリエンスを備えた地域社会の構築に貢献しています

シティ・ファウンデーションは、経済的困難に直面する世界中の人々の生活の質の向上をミッションとした、シティによる民間の慈善基金です。ファイナンシャル・インクルージョン、若い世代の雇用、健全で活力に富む社会の実現などの取り組みに投資しています。シティ・ファウンデーションの「慈善活動以上」のアプローチにより、シティと社員は膨大な専門知識を活用し、リーダーシップとイノベーションを推進しています。

より詳しくは、グローバルサイトをご覧ください。


パスウェイ・トゥ・プログレス

シティ・ファウンデーションの3つの注力分野のうちの代表的なプログラムに「パスウェイ・トゥ・プログレス」があります。「パスウェイ・トゥ・プログレス」は、世界的に慢性化する若い世代の失業に焦点をあて、職業能力開発に取り組んでいます。シティ・ファウンデーションの慈善基金の提供にとどまらず、シティの社員ボランティア、シティでのキャリア開発機会、シティのリサーチも活用し、スキルのミスマッチの是正のほか、昨今の変化の速い経済環境において、特に不利な環境に置かれた若者たちが成功していくためのスキルとネットワークを会得できるよう支援しています。

より詳しくは、グローバルサイトをご覧ください。

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Youth Co:Lab (ユース・コーラボ)

国連開発計画(UNDP)とシティ・ファウンデーションが共催するユース・コーラボは、SDGs の達成に向けた、若者による社会革新や起業を支援する活動としてはアジア太平洋地域で最大規模の取り組みです。2017年の活動開始以来、域内の各国で11,000 人以上の若手社会起業家を支援し、1,240以上の若者による社会的事業の設立や事業拡大支援を行ってきました。関連イベントの参加者は約20万人以上に上り、現在、アジア太平洋地域28の国と地域で展開しています。

日本では、2019 年に活動を開始しました。毎年、有識者や若手社会起業家が議論するシンポジウム「日本ダイアローグ」と、SDGs起業家コンテスト「ソーシャル・イノベーション・チャレンジ日本大会」を開催しています。

ソーシャル・イノベーション・チャレンジ日本大会の受賞者は、独自のネットワークを活用したアクセラレーター・プログラム「スプリングボード・プログラム」や、若手起業家や起業家を支援する政府・企業関係者などが集うアジアサミットに招待されます。また、シティ社員が専門知識や経験を活かし、ボランティアメンターとして、受賞者のビジネスモデルの事業化に向けてサポートしています。

これまでの国内での開催概要と受賞者は、以下をご覧ください。


アトオシ・オンライン

シティ・ファウンデーションは 、2020年より、若者の就労支援を専門とする認定NPO 法人育て上げネットと共に、日本の若者向けに完全オンラインの就労支援プログラム「アトオシ・オンライン」を実施しています。本プログラムは、15 歳から29 歳の学生、無業者、不安定な就労状況にある若者を対象に、就職や転職などの就労支援を無償で提供し、若者が働く道筋(パスウェイ)を見つけ、次の一歩を踏み出せるようサポートしています。さらに、2021年より、日本語を母語としない外国人や日本語の理解やコミュニケーションに関して何らかの困難を抱えている人のために配慮された「やさしい日本語」を用いた情報発信および就労支援を行っています。

若者の孤立を防ぐためのオンラインコミュニティを設け、個別のキャリアカウンセリング、模擬面接など就職活動の訓練や、スキルアップのための研修や講座を開催しています。さらに、スモールビジネスのノウハウの提供や体験の機会を設けるなど、若者が自ら収入を得る手段を確保できるよう支援も行っています。

シティ社員は、若者とのオンライン交流会で、就職活動や仕事にまつわる体験談を共有するなど、就労を目指している若者を支援しています。

より詳しいアトオシ・オンラインの活動は、専用サイトにてご覧いただけます


フィナンシャル・インクルージョン

シティ・ファウンデーションは、経済的困難に直面する地域や人々を対象に、金融商品、サービスおよび資本にアクセスしやすくなるよう、包括的な金融システムの構築に向けた取り組みを支援しています。


子育て世代のくらしとお金の教室

シティは、2016年から(*)沖縄県で、「子育て世代のくらしとお金の教室」と題して、経済的困難に直面するひとり親家庭や若い子育て世帯向けに、家計の改善など課題解決に必要な情報や知識・スキルを身につけるためのセミナーを提供し、世代間の貧困の連鎖を断つ活動を行っています。現在、この活動は、シティグループの慈善基金であるシティ・ファウンデーションと沖縄県母子寡婦福祉連合会(沖母連)が共催しています。

講義の内容は、貯蓄や家計見直しの効果的な手法、楽しみながらできる節約法など、家計管理に関するノウハウから、社会保険の基礎知識や公的支援の利用法など、公的制度に関する知識まで幅広く、全体を通じて生活力が向上するように構成されています。親子講座も開催し、家庭内における家計管理の意識向上と改善だけでなく、各家庭の習慣として世代間で引き継ぎやすい金銭感覚や仕事観について、子どもたちにより広く客観的な視野を提供することで、世代間の貧困連鎖の防止に取り組んでいます。

(*)2020年度は、「子育て世代のくらしとお金の教室」を休止しました。代わりに、新型コロナウイルス感染症の拡大によって経済的影響を受けた沖縄県内の子育て世帯を対象に、緊急支援として「食と学びのプロジェクト」を展開し、食料支援とデジタルツールを活用した学習支援を届けました。