プレスリリース

2023年1月31日

中米経済統合銀行のESG債を引受 日本と台湾の機関投資家が共同で投資

シティは、中米経済統合銀行(Central American Bank for Economic Integration 、以下「CABEI」、ムーディーズ：Aa3、S&P：AA ※全て無登録格付)が、日本と台湾の機関投資家向けに発行する10年円建てのブルーボンド70億円及び10年米ドル建てのソーシャルボンド1億3,000万米ドルの発行において取引証券会社に指定されました。決済日は2023年1月31日となり、シティグループ証券株式会社及びシティグループ・グローバル・マーケッツ台湾セキュリティーズ・リミテッドがアレンジャーを務めました(引受会社はシティグループ・グローバル・マーケッツ・リミテッド)。

本件は、ESG債投資に強い意欲を持つ日本と台湾の機関投資家が連携し、CABEIの環境・社会プロジェクトを支援するものです。CABEIは、2019年に「グリーンボンドフレームワーク」を制定し、2020年に「ソーシャルボンドフレームワーク」、2022年に「グリーン&ブルーボンドフレームワーク」を策定しました。すべての枠組みは、国際資本市場協会(ICMA)のグリーンボンド原則とソーシャルボンド原則に沿っています。

CABEIが調達した資金は、各フレームワークが定める適格プロジェクトに充当されます。主なプロジェクトには、ブルーボンドフレームワーク下では、水資源保護、持続可能な水資源の管理、再生可能エネルギー、ブルーエコノミー、自然保護への支援が含まれます。ソーシャルボンドフレームワーク下では、必要不可欠な社会サービスへのアクセス、雇用創出、社会経済的エンパワーメント、手頃な価格の生活インフラ、食料安全保障、持続可能な食料システムの支援が優先的に行われます。

このたび複数の日本と台湾の機関投資家が、中米の持続可能な成長に対する支援を表明するためにCABEIのESG債に投資しました。シティグループ証券株式会社とシティグループ・グローバル・マーケッツ台湾セキュリティーズ・リミテッドが各市場においてESG私募債をアレンジし、二カ国の複数の機関投資家が共同で投資を行う初の事例となります。

シティグループ証券株式会社、市場営業本部長である松本圭太は以下の通りコメントしています。「中米域内のブルーエコノミー戦略が重要性を増す中、シティがCABEIや本邦機関投資家の皆様によるブルーボンド発行に携われたことを嬉しく思います。シティはESG私募債の市場におけるパイオニアであり、2021年以降お客様のブルーボンドの発行に数多く携わっています。今後もグローバルな金融機関としての知見を生かしブルーエコノミーに寄与してまいります」

シティバンク台湾リミテッドの市場部門責任者であるエスター・フェンは次のようにコメントしています。「持続可能なESGの取り組みは世界で次々と実現しています。本件は、収益性を重視しながらも、ESG金融商品への関心を高め、グローバル・インパクトをもたらす投資を望むお客様のニーズに合致したものです。台湾と日本におけるチームによる協働は、両国の機関投資家の中米のインフラプロジェクトへの参加を促し、気候変動や持続可能な開発にかかる課題にも貢献しています。シティは台湾において1997年以来、台湾ドルでの債券発行の支援を通じてCABEIとの緊密な協力関係を築いています」

シティは、自社の取り組みとして、20年以上にわたりビジネスを通じてサステナビリティに取り組んでおり、1997年に国連環境計画の金融イニシアティブに参加して以来、金融業界内外のサステナビリティの取り組みに参画しています。

発行概要

発行体:	中米経済統合銀行(CABEI)
格付け:	ムーディーズ：Aa3、S&P：AA ※全て無登録格付
発行額:	10年70億円　ブルーボンド
決済日:	2023年1月31日
償還日:	2033年1月31日
発行価格:	100%
利率:	1.265%
取扱証券会社:	シティグループ証券株式会社 （引受会社はシティグループ・グローバル・マーケッツ・リミテッド）

発行体:	中米経済統合銀行(CABEI)
格付け:	ムーディーズ：Aa3、S&P：AA ※全て無登録格付
発行額:	10年1億3,000万米ドル建て　ソーシャルボンド
決済日:	2023年1月31日
償還日:	2033年1月31日
発行価格:	100%
利率:	4.900%
取扱証券会社:	シティグループ・グローバル・マーケッツ台湾セキュリティーズ・リミテッド （引受会社はシティグループ・グローバル・マーケッツ・リミテッド）