プレスリリース

2023年4月24日

本資料は4月24日に米国で発表されたプレスリリースの翻訳版です。

 

シティ、2022年版「環境・社会・ガバナンス(ESG)レポート」を発表

シティは本日、2022年版「環境・社会・ガバナンス(ESG)レポート」 を発表しました。本レポートは、より持続可能で多様かつ公平な地域社会の構築を目指すシティおよびシティ・ファウンデーションの世界各地での取り組みと、その進捗状況についてまとめたものです。シティのステークホルダーにとっての長期的な価値を構築しつつ、環境や社会における優先課題に取り組むシティのコミットメントに関する成果やマネジメントについて詳しく紹介しています。

シティの最高経営責任者であるジェーン・フレイザーは次のように述べています。「お客様が、急速に変化する世界の課題に対処し、機会を捉えることができるよう支援することは、成長と経済の発展に寄与するという当社のミッションの根幹を成すものです。お客様をこのようにサポートすることは、シティのビジネスにとっても不可欠であり、当社がどのようにお客様にサービスを提供し、お客様が将来にわたってビジネスを継続する上で、どのように支援していくかを考える中核となるものです」

本レポートの主なハイライトは以下の通りです:

  • サステナブルファイナンスへのコミットメントを支援:シティは、サステナブルファイナンスの分野で1兆ドルのコミットメントを目標として掲げ、再生可能エネルギーやクリーンテクノロジー、ヘルスケア、低価格住宅といった幅広い活動を促進しています。2020~2022年においては、サステナブルファイナンス活動に対して世界全体で合計3,485億ドルを拠出しており、2030年の目標達成に向けて順調に進捗しています。
  • 低価格住宅の拡大:シティは2022年に低価格住宅プロジェクト向けに約60億ドルの融資を行い、低価格住宅開発向けの融資額が13年連続で米国内トップとなりました。
  • 顧客のエネルギー転換とネットゼロ実現をサポート:シティは先日、2050年までにネットゼロを実現するというコミットメントの一環として、新たに加わった4つのセクター(自動車製造、商業用不動産、鉄鋼、燃料炭の採掘)の貸付ポートフォリオにおける、2030年までの排出量削減目標を発表しました。また、エネルギー転換がもたらす機会に対応するため、自社の事業を再編しました。具体的には、バンキングチームに対する気候に特化したトレーニングの強化や、エネルギー転換に取り組む企業に対してアドバイザリーや資金調達サービスを提供する、クリーンエネルギー転換バンキングチームの拡充などを実施しました。
  • 自社の事業や施設で消費する電力を、100%再生可能エネルギー由来で調達:全体的なネットゼロ目標の一環として、シティは自社業務がもたらす環境負荷を低減するために、自社のオフィスや施設で消費する電力を100%再生可能エネルギーで調達しています。
  • 人種間の富の格差是正:シティとシティ・ファウンデーションは「人種間平等に向けたアクション」として、3年間で11億ドルを投資し、人種間の富の格差の是正と米国における経済的流動性の向上に取り組んでいます。その一環として、自社にまつわる人種間平等について、第三者による独立監査の結果を公表しています。さらに、シティ・インパクト・ファンドの規模を5億ドルに拡大する計画を発表しており、十分なサービスが行き届いていないコミュニティが直面する重要課題の解決に貢献するため、(女性やマイノリティなど)多様な創業者が率いる企業への直接出資を拡大する予定です。
  • 戦略的慈善活動の推進:シティ・ファウンデーションは、「パスウェイ・トゥ・プログレス」プログラムやコミュニティ・ファイナンス・イノベーション・ファンドなどを通じ、若者の経済機会、ファイナンシャル・インクルージョン、および地域社会の課題解決に取り組む組織に対して9,400万ドルを提供しました。
  • 賃金平等に関する透明性の維持:シティは賃金平等に関する情報を毎年開示し、シティで働く世界各国の女性や米国のマイノリティにおける給与格差の是正に向けた進展について公開しています。2022年には、マネージングディレクターに昇進した人数がここ数年で最多となりました。また、昇進者の内訳は、全体の3分の1超が女性、米国では3分の1超がマイノリティと、最も多様性に富んだ結果となりました。
  • ダイバーシティ目標の達成と対象拡大:シティでは意欲的なダイバーシティ目標を設定していますが、2018~2021年には目標を上回る結果となりました。世界全体でアシスタントバイスプレジデントからマネージングディレクターのポジションに就く女性の割合は40.6%に、米国で同ポジションに就く黒人の割合は8.1%に、それぞれ上昇しました。2022年9月には、シティはダイバーシティ目標で対象とする地域やマイノリティグループの拡大を発表し、米国の大手銀行の中で初めて、グローバルでのアーリーキャリア(新卒や第二新卒など)採用におけるLGBTQ+の採用目標を設定しました。

シティの広報担当責任者であるエドワード・スカイラーは次のように述べています。「グローバルに展開する大手金融機関として、シティは今後も、自社が持つリソースや専門知識を活用し、エネルギー、サステナブルファイナンス、インフラなどの分野において、お客様や地域社会が日々直面する課題解決を支援していきます。このレポートは、低炭素経済への移行に伴う機会の追求や、十分なサービスが行き届いていないコミュニティへの投資など、シティのあらゆる取り組みを支える、透明性と説明責任に対するコミットメントを反映したものです」

2022年版ESGレポートは、グローバル・レポーティング・イニシアチブ(GRI)の共通スタンダード、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の枠組み、サステナブル会計基準審議会(SASB)のセクター基準である責任銀行原則(PRB)、国連グローバルコンパクト、国連が定めるビジネスと人権に関する指導原則の枠組みに準拠しています。ESGに関するシティの取り組みの詳細については、citi.com/esgをご覧ください。

 

シティについて

シティは、国際取引を必要とするお客様のための卓越した金融パートナー、ウェルス・マネジメント分野のグローバルリーダーであり、米国市場で高く評価されているパーソナル・バンキング事業を展開している金融機関です。世界約160の国と地域において、個人、法人、政府機関などのお客様に、幅広い金融商品とサービスを提供しています。

www.citigroup.com | Twitter: @Citi | YouTube: www.youtube.com/citi | Blog: http://blog.citigroup.com | Facebook: www.facebook.com/citi | LinkedIn: www.linkedin.com/company/citi.