Interviews

法務部門

H. Tanaka

マネジング・ディレクター
General Counsel

LL.M.卒

社内と法律両方に精通する社内弁護士として
ビジネス部門と連携し、顧客にベストなサービスを提供する

入社動機Motivation to Join the Company

日本の法律事務所で5年間企業法務に従事した後、米系投資銀行の法務部における社内弁護士としての約19年の経験を経て、2018年に法務部門長としてシティに入社しました。それまで培ったインハウス・カウンセルとしての経験を踏まえて、チームリーダーとして組織に貢献すると共に、自らもプロフェッショナルとして新たな舞台で成長したいと思い転身を決めました。インタビューの過程で会った皆さんが優秀なプロフェッショナルであると同時に、人間的にも尊敬できる方達だったことも決め手になりました。

業務内容Business Content

金融機関は金融商品取引法や銀行法等の法令を遵守して業務を行う必要があります。シティはグローバルにビジネス展開をしているため海外の法令も適用され、ニューヨークやロンドンをはじめとする海外の法務部とも緊密に連携のうえ、ビジネス部門が安心して業務を展開できる体制を整える責務を負っています。取り扱う業務の内容は、投資案件の組成、会社の資金調達やM&Aのアドバイス、監督当局とのコミュニケーションから紛争解決まで多岐に渡りますが、社内弁護士は会社の業務内容や方針をよく理解したうえで、社内関係部署の担当者と緊密に連携して迅速に的確な判断を行うことができるのが強みです。

仕事のやりがい・醍醐味Rewarding

法務部は、社内で日々発生する法律問題やビジネス案件にリアルタイムで関わり、現場の担当者とチームを組んで解決に当たります。難しい法律上の解釈問題に直面したり、想定外の事態が発生して緊急対応を求められたりした場合に、関係者との協議や外部法律事務所への相談、必要に応じて当局への照会等を踏まえて、法務部として取れるリスクかどうかぎりぎりの判断を迫られる局面もあります。悩みながらもタイムリーに適切なアドバイスを提供することができ、良い結果につながったと担当者や顧客に感謝されることが喜びです。

今後の目標Future

フィンテックやAIの進展に伴い伝統的な金融機関の在り方は変革を迫られており、現在の法令や規制の枠組みが見直される過程で、新たなビジネスチャンスが生まれる可能性もあります。このような変化を注視し、ビジネス部門とパートナーシップを組んで顧客にとってベストのサービスを提供できるよう不断の努力を続けていきたいと思っています。また少子化が進む中、女性の活用は喫緊の課題であり、私自身のワーキングマザーとしての経験も踏まえ、女性やワーキングペアレンツの方々をメンターとしてサポートしたいと思っています。

学生へのメッセージMessage

リスクをとることを恐れずチャレンジしてください。人は負荷がかかった時に成長します。自分が好きで得意な分野にとどまって、無難に合格点を取っていれば楽かもしれませんが、プロフェッショナルとしての成長は望めません。若手の時から大きなチャンスや権限を与えてもらえる風通しの良い職場で、失敗を恐れず挑戦を重ねていけば自ずと実力が伴ってきます。10年後、20年後に自分はどんな職業人になっていたいのかイメージし、そこに辿り着くためにはどのようにキャリアを築いていけばよいのかよく考えて、後悔のない選択をされるようお祈りしています。

一日のスケジュールSchedule of the Day

通勤時間を利用して新聞やメールに目を通し、その日やるべきことの優先順位と段取りを確認します。日中はミーティングや電話会議で慌ただしく過ごしがちなので、じっくり考え事や書き物をする時間も確保してメリハリをつけるよう心掛けています。ランチはデスクで手早く済ませることが多いですが、週に1回程度は社内外の知人と情報交換を兼ねて外出するようにしています。夜は海外との電話会議が入ることもしばしばですが、自宅からリモートで参加することも可能なので、効率的に時間が使えて助かっています。