Interviews

オペレーション&テクノロジー

H. Hidaka

マネジング・ディレクター
Head of O&T

Information Tecnology卒

最新のテクノロジーを駆使し
金融市場を牽引するシステムを実現する

入社動機Motivation to Join the Company

海外大学への留学経験を生かし、かつ自身の専門分野であるITを軸としたキャリア形成を大学時代から描いていました。当時爆発的に拡大していたインターネット・通信業界において、さまざまな知識を習得し、組織管理の観点からも多くの経験を積む機会に恵まれました。世界規模での金融危機という大きな世界情勢に社会が突入していた頃、私のキャリアにも転機が訪れました。通信業界におけるバブルの崩壊でした。某通信企業での日本代表を務め、事業の一部売却や統合等責任を持って完了させ、自分にとっての人生の岐路に立っている状況の中、これまで多くの経験や知識を習得してきた自分の強みである「ITスキル」と「組織管理」を軸に、新たな自己開発と挑戦をビジョンとし、強い関心があり危機的環境にある金融業界にて自分を試す決断をしました。危機的環境下にあるからこそ、これまでの仕組みやカルチャーにとらわれない業界全体としてのサバイバル環境が私の活躍できる場であると確信し、メガバンクへ転職しました。新たな金融業界で無我夢中で学習・成長・達成を繰り返している中、シティでからお話がありました。シティの唯一無二のグローバルなビジネス環境とカルチャー、大きなスケールにて世界をリードして行くクリアなビジョン、そして、世界では200年以上、日本でも100年以上の長い歴史を持つ会社としての生命力と躍進力に惹かれ、自分の持つ全ての知識・経験による貢献と、多面における自身のさらなる成長を決意し、シティへ入社しました。

キャリアステップCareer Step

入社後は継続的かつ段階的に、リーダーシップ・トレーニングや管理職としての基本から応用までしっかりとしたトレーニングを受けてきました。その時々の役職・職責を考慮し、適切で意味あるトレーニングであったと実感しています。これらのトレーニングを受けつつ、キャリア・デベロップメントに関しては、常に上司と自分が考えるキャリア形成プランを議論し、それらのプラン実行に必要な経験や知識を意識して習得するプログラムを実施してきました。これらは必ずしも研修等でのプログラムではなく、日々の業務内での経験をベースに自己知識・経験を蓄積するアプローチで、確実に自身の成長に結びついてきたと自負しています。

業務内容Business Content

現在は、日本におけるシティのオペレーション&テクノロジー部門を統括しています。それ以前は、全てのIT部門(ソフトウェア開発チーム)を統括していました。IT部門ではユーザーが求める新機能や改善点等を理解し、それらを必要なテクノロジーソリューションとして考え、提案し、ユーザー側(リクエスター)との合意をもってシステム開発が実施され、適切に実ビジネスにて利用され、その後のサポートを継続して提供する業務となっています。現代の金融市場は、ITこそが市場でのお客様の利便性、そして透明性の高い取引環境を提供する中心的存在となっており、システムがない環境での金融業務はほぼ皆無であると言っても過言ではありません。加えて24時間取引や、国境を越えたグローバルな取引環境が日常となりつつある金融市場において、可用性・安定性・信頼性をキーワードとして、システム開発・運用環境が最重要ポイントとして日々チーム一丸となって業務に取り組んでいます。

仕事のやりがい・醍醐味Rewarding

現代の金融市場にて、IT/システムは必要不可欠なツールとなっていることは前述のとおりです。この環境の中、より良いサービスをお客様に提供し、競争力の高い、そして透明性の高いシステム環境を、可用性・安定性・信頼性を根底にユーザーの皆さんやお客様に高い満足を得ていただくべく、システムソリューションを提供し、それらのソリューションに対する前向きなコメント等をいただく際にはチーム一同、測り得ないやりがいを感じます。近年のエピソードとしては、日本がグローバルの環境に先駆け、最新テクノロジーおよびプラットフォームを導入したソリューションをプロジェクトスケジュールに基づき大きなトラブル等も発生させず導入したことは、IT部門としては大変誇りに思っています。日本のITメンバーのみならず、グローバルのITメンバーと強いパートナーシップを組み、度重なる難題や難関を乗り越え、無事にシステム・ゴー・ライブ(本番稼動)に漕ぎ着けたことは、今後のさまざまなハードルに対する大きな自信となり、また、さらなる可能性を垣間見たよい機会となりました。

今後の目標Future

IT部門は、単にシステムを開発・構築・運用する部隊ではなく、金融サービスや金融業務の理解をさらに深め、市場の先駆者としての新たなシステムソリューションを提供していけるチームとして育てていく挑戦に臨みたいと思います。また、ITが単体としてではなく、金融ビジネスの「エンジンルーム」の一部であるITと、その他のエンジンルーム内部門との連携を強化し、エンジンを必要としているその他の部門に対する高効率、かつ高出力な体制を作り上げて行く大きな挑戦に取り組んで行きたいと考えています

学生へのメッセージMessage

この地球に生まれてきた人類は、常に高い発展を目指し好奇心と共に進化してきました。その高い希望や好奇心がなければ今の人類は存在していないはずです。キャリアに関しても同じルールが適応されると強く実感しており、自己の知識・経験・成長に関する目標をしっかりとイメージし、取り巻く環境に好奇心をもって接し、それらの目標を確実に目指すべく自己のキャリアは自己にて形成していくマインドセットを忘れずに持ち続けていただきたいと思います。そのマインドセットが消滅したとき、成長が止まり、現状維持状態が続くこととなるのではないでしょうか。自分が得意であり、容易に達成が予想できる仕事や目標では大きな成長や知識形成は期待できません。より多くの苦労や難題がある環境こそ成長のチャンスです。失敗を恐れず、何事にも好奇心とクリアな目標を掲げ、挑戦し続けるマインドセットこそが皆さんの将来を左右することとなるでしょう。

一日のスケジュールSchedule of the Day

私の場合、早朝に出社し、まずは当日のスケジュールや必要な業務の流れをイメージし、精神を高めます。その後、会議のスケジュールがない日は、スタッフメンバーが出社するまでの時間、集中的に夜間に発生していた事象やメールのレビュー、そして当日実施される会議・アクション等の下準備を一気に行います。自己の経験としては、早朝の15分は、日中の1時間ほどに匹敵する生産性があり、効率的かつ有効的な時間になると実感しています。9時前になると、金融市場が動き出しますので、その前の段階での全てのシステムの状態の確認や、問題等の状況確認そして9時の取引開始等に向けた体制を確立させ、9時の段階で一つの区切りとしています。その後の日中は、さまざまな会議等を主催・参加し、合間を見てスタッフとの個別セッションや、メール等の処理をし、あっという間に昼時となります。ランチは、時にはスタッフメンバーと外食をするときもあれば、忙しい時はデスクでメール等を見ながらするときもあり、時と状況によってさまざまです。午後は午前中と同様の流れで仕事をし、夕方には一日のシステム稼働状況の確認と、明日以降に必要とされる対応・課題等を関係者とレビューし、その日に終えるべき業務に集中して残務処理をします。当社は在宅ワークの環境も提供している為、個人的なスタイルとしては遅い時間までオフィスには残らず、プライベートライフも質の高い仕事をする上での重要なポイントとして、オン・オフを切り替えて、必要な状況においては帰宅後の就寝前の時間にグローバル会議に参加したり、その日に処理し切れなかったメールの整理を行うこともあります。