Interviews
投資銀行・法人金融部門
H. Kondo
マネジング・ディレクター
政治経済学部卒
入社動機Motivation to Join the Company
学生時代に漠然と日本企業の事業戦略や海外展開に貢献したいという気持ちがあり、就職活動中はコンサルティング・ファームと投資銀行の両方を志望していました。当時、最終的にはコンサルティング・ファームに入社したのですが、その後勤務先の組織再編もあり、担当していた部署での業務内容の方向性も、当初思い描いていたものとは乖離してきてしまったことを感じ始めました。企業の意思決定により近いところで、よりダイナミックなテーマのサポートを行える職場を求め、第二新卒として複数の投資銀行に応募しました。案件実績はもちろんのこと、応募先の中でも面接時に出会った方々との会話が圧倒的に楽しかった、というのがシティを選んだ最大の理由です。
キャリアステップCareer Step
1年目のアナリストとして入社し、金融機関を担当するチームに配属されました。ニューヨークでのアナリスト研修を経て、まずは複数の案件に関与しながらM&Aや資金調達に係る素養を身に付けていくことになります。最初の頃は右も左も分からず、日々新しい経験の繰り返しでしたが、常に「困難だが不可能ではない」チャレンジングな環境に置かれ続けたことが成長につながったのではないかと思っています。3~4年が過ぎ、次第に勝手が分かってくるようになると、アソシエイトとしてプロジェクトをドライブしていく役回りを任されます。私の不手際を上司に尻拭いしてもらうなど、諸先輩方には迷惑をかけることもありましたが、比較的自由に任せてくれた、という印象です。その後、2010年と2015年の2回、ニューヨークの本社勤務の機会をもらい、日本において積み上げてきた自分自身の経験や知識がグローバルにも通じるものであると確信を得ることができました。

業務内容Business Content
私は主に保険会社のクライアントを担当しております。保険会社は人が亡くなった時や病気になったとき、事故や災害にあったとき等に保険金を支払うという社会的にも重要な役割を担っています。その保険会社も日本の人口減少や超低金利環境による運用難といったマクロ動向、自動車の自動運転やフィンテック等の技術革新等による変化に挑む一方、「世界に冠たる保険会社になる」という高い目標を掲げている会社も多く存在しています。そういった顧客企業の目標の実現に向け、シティの総力を結集した質の高い提案を行い、少しでもクライアントの企業価値の向上に貢献したいという思いで日々業務にあたっています。最近では、日本の生損保険会社による海外事業拡大に係るM&Aや財務基盤強化に向けた資本調達を数多くお手伝いさせていただいております。また、インベストメント・バンカーはM&Aや資本・資金調達等、クライアント企業の重要な局面において最適なアドバイスやソリューションを提供する、高いプロフェショナリズムが求められる仕事です。そのためには最新の業界トレンドに精通し、関連する会計制度や法規制等の専門知識を有し、また世界情勢の変化を高い感度で察知することが求められますが、それゆえに日々世界の変化を感じ取りながら過ごすことができる非常にダイナミックでエキサイティングな職場環境だと思います。
仕事のやりがい・醍醐味Rewarding
これまでに数多くの案件に携わりましたが、案件毎にやりがいを感じる場面もさまざまです。クライアント企業のメンバーとシティのメンバーが一体となってチームを組成し、何カ月もの準備期間を経て歴史に残る大型案件を実現できたとき。案件の成功をも織り込むような形で一緒にお仕事をさせていただいたお客様がご昇任されたとき。以前お手伝いさせていただいたお客様から、新規プロジェクトに関与してほしい旨のお声掛けを頂いたとき。色々な記憶が鮮明に蘇ってきますが、すべての案件に共通しているのは、それぞれ自分自身を含む国内外のチームが最大限のパフォーマンスを発揮すべく一丸となって取り組み、達成感を共有できたということだと思います。

今後の目標Future
クライアント企業が業界におけるグローバル・リーダーになれるようシティの総力を結集した提案とサービスを提供することを目指すとともに、インベストメント・バンカーとしての自分自身の成長と、次世代のインベストメント・バンカーの育成に注力していきたいと考えています。
学生へのメッセージMessage
就職活動のタイミングで自分のキャリアパスを決めることは簡単なことではありません。
私自身も目指す方向性について漠然としたイメージは持っていたものの、そのイメージが正しいのか、必ずしも確信は持てていませんでした。ただ、一歩一歩進んでいく中で着実に視野が広がり、先が見えてくるものです。自分自身のポテンシャルを信じ 、失敗を恐れず、仮説・検証・軌道修正を繰り返しながら自分の夢や目標に向かって挑戦し続けていくことが何よりも大切なことだと思います。
一日のスケジュールSchedule of the Day
毎朝出勤すると各メディアやシティ社内から発信されるニュースや分析内容に目を通しながら、適宜海外チームとの連携を取るところから一日が始まります。日中はプロジェクトや新規の提案に関連したクライアント先や社内でのミーティングが多く、夜は引き続きミーティングや海外オフィスとの電話会議を行ったり、クライアントと会食に行ったりとさまざまです。また、ほぼ毎月海外出張が入るため、限られた日程で効率的に準備を行っていくことが重要です。